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ブラックウェル館に来てまず目を奪われるのは、そこからの眺め。
澄んだ湖とそれを取り囲む山なみが織りなす絶景を、この館は100年以上も見守ってきました。
ゲートを通り中庭に進むと目の前が開け、息をのむようなウィンダミア湖のパノラマが眼下に広がります。そのむこうには、ピーターラビットと仲間たちの愉快なお話が繰り広げられた田園風景やワーズワースの詩の世界が広がります。
湖水地方の美しい風景は、土地の人々と自然との深い関わりの中で育まれ、長年に渡り受け継がれてきたものです。
ここには都会生活の中で忘れかけてしまった冒険心や自然を肌で感じるよろこびがあふれています。 ブラックウェル館からの景観がどこか懐かしいのはそのせいかもしれません。
ここで目にするのは、 人々が憧れてやまなかった安らぎと美の理想郷、そして芸術家たちを創造に駆り立てた地としての湖水地方の真の姿なのです。
ブラックウェル館を設計した建築家ベイリー・スコットは辺りの景観そのものを建築に取り込みました。湖に向かってテラス状に下っていく庭園を設計することにより、ダイナミックな空間の広がりを作り出しています。ここから湖を眺めていると、まるで船のデッキに立ち水上を遊覧しているような感覚にとらわれます。
館内では、自然をモチーフにした装飾が壁や天井、ステンドグラスなどいたるところに施されています。戸外から紛れ込んできたかのような小鳥や風にそよぐ野の草花のデザインが、窓の外の世界と呼応し調和する幻想的な生活空間となっています。 |